FX取引は少ない資本からでも始められますし、手軽に行えることもあって副業として人気。しかし多くの人が「FXはやめとけ」と警告するのには、それなりの理由があります。そう言われる主な理由、そしてFXに向かない人と向いている人の違いについて、性格や投資に関するアプローチの違い等も踏まえて、掘り下げていきます。
そしてFXに取り組むなら、できるだけ失敗を避け、利益を挙げたいですから、知っておくべき要素をあわせて具体的に解説していきます。個人の性格や生活状況、学ぶ意欲など、様々な側面が関連してきますが、これからFXを始めようと考えている方はもちろん、すでに始めているが思うように成果が出ていない方も参考にしてみてください。
「FXはやめとけ」と言われる理由
投資としてFXを始める際に、多くの人に「FXはやめとけ」と言われることがしばしばあります。この理由には、リスクの大きさ、性格との相性、そして適切な知識が必要であることが挙げられます。
リスクが大きい。ギャンブル的？
FX取引は非常に高いリスクを伴います。高いレバレッジを利用することで大きな利益を狙える一方で、含み損を抱えたまま、相場が逆行し続ければ大きな損失も生じる可能性があります。
このため、ギャンブル的な性質を持っていると捉えられがちです。実際はFXはギャンブルなんかではないんですが、為替市場の変動は予測が難しく、軽い気持ちで始めた場合、短期間で大きな金額を手にすることもあるものの、その逆にそれ以上に資産を失うことも少なくありません。
性格との相性も！
FXとの相性は、実はトレーダーの性格に大きく左右されます。
どちらかと言えば、冷静で、感情に左右されず長期的な視野を持って取引ができる人に向いています。反対に、感情的になりがちな人や、短期的な利益を追求しがちな人はFXに向いていないと言えるでしょう。
そういう意味では、女性トレーダーは感情に流されにくい傾向があり、冷静な判断を下すことができる人が多いため、成功する可能性が高いとされています。
やすきあくまで女性に向いている人が多い傾向ということなので、一概には言えませんが。
FXや投資の適切な知識も必要
FX取引を成功させるためには、チャートの見方、分析から、マーケットの動きを理解するといった広範な知識が必要です。経済指標の解釈から、グローバルな政治経済の影響まで、多岐にわたる情報を迅速に処理し、適切なトレード決断を下す能力が求められます。
しっかりとリサーチを行い、適切な投資戦略を立てることができる人が、FXで成果を上げるためにも必要になってきます。以上から、FXは魅力的な投資ではあるものの、すべての人に向いているわけではありません。
とは言え、最初から高度な専門的知識が無いとできないといったものではありませんし、ある程度向き・不向きを知っておいた上で対策を講じることも、取り組む上で大事なことになってきます。
FXに向かない人の特徴とは？
それでは、まずはFX投資に向かない人の特徴についてお伝えしていきます。
感情的になりやすい人
FXトレードでは、為替市場による急激な価格の変動が頻繁にあります。
このような状況下で勝った！負けた！で感情的になりやすい人は、（特に負けた時には）冷静な判断を失いがちで、リスク管理（資金管理）が困難になることが多々あります。冷静な判断ができないと、例えば今はエントリーすべきない箇所なのに、無理やりエントリーしてしまい大きな損失になってしまったりします。これでは勝てません。
FXは感情に左右されずに合理的な判断が求められるため、すぐに感情的になってしまう性格の人には向いていないかもしれません。
一発逆転を望む人
FXで一発逆転を狙うような大胆なトレードは、高リスクであり、成功する可能性よりも失敗するリスクの方が高いでしょう。
例えば、ロットを適正以上に高くしたりといったことがあげられます。エントリー後に逆行が進んでしまえば、一発逆転どころが大きな損失になりかねません。
FX市場は予測が困難な場面が多く、堅実な戦略と長期的な視点が成功への鍵です。そのため、短期間で大きな利益を望むのではなく、徐々に資産を増やしていく戦略が推奨されます。
投資資金が少ない人・生活に余裕が無い人
FXでは高いレバレッジを利用して大きな取引が可能ですが、それに伴うリスクも大きくなります。
投資可能な資金が少なく、または金銭的な余裕がない状態でのFX取引は、精神的にも余裕を持てませんし、リスクを適切に管理することも難しくなります。
そのため、ある程度は安定した財務状況のもとでトレードに臨むことが望ましいです。
お金にだらしない人
先に書いた内容とも関連しますが、お金の管理ができない人、お金にだらしない人はFXには向いていないと言わざるを得ません。
例えば、FXである程度利益が出たとしても、さらに利益を上げていくためには計画的にその資金を増やしていくことを考えなければなりません。適切に資金管理が求められます。
なのに、必要だからとすぐに使ってしまえば、増えるものも増えません。ましてやそういう人の場合、負けた時に感情的にトレードして、さらに資金を失いがちになる危険性もあります。他の何のビジネスでも同じことですが、コツコツできる人は強いですね。
勉強するのが嫌な人
FXトレードは、経済や金融市場に関する深い理解がなければ成功が難しい分野です。
常に投資やFXの最新の市場動向を追い、実践的なトレード技術を磨く必要があります。デモ口座やFX練習ソフト等で、何度も練習することも必要でしょう。
このような学び（勉強）を嫌がる人にとっては、FXトレードの継続は困難が伴ってきます。トレードに必要な知識や技術は、学び続けることが不可欠です。
楽して稼ぎたい人
FXトレードは魅力的な投資方法の一つですが、簡単に大きな利益を得られる保証はありません。
根気強い学習と、練習、経験、そして慎重な市場分析が必要とされます。「寝てても稼げる」「クリックするだけで稼げる」「楽をして大金を稼げる」という考えでは中々厳しいものがありますね。そうした意識のままだと、過度なリスクを負い、結果的に大損する可能性が高くなります。
ただしFX投資のスキルがつき、資金的余裕もあれば、楽に稼いでいくことは十分可能。ただ最初から楽はできません。じっくりと学習し、リスク管理を徹底することが重要です。
FXに向いている人の特徴とは？
それでは逆に、FX取引に向いている人は、どういう特徴、また共通点を持っているのでしょうか？
コツコツ作業が苦にならない人
FX取引では、やり方次第もありますが、基本的には市場の分析やデータの確認、戦略の立案など、地道で忍耐強い作業が必要です。
どの分野でも同じとも言えますが、FXにおいてもコツコツと作業を続けることが苦にならない人は、FXで成功しやすい傾向にあります。
感情に流されず落ち着いて取引できる人
世界の為替市場は、ときには変動が激しく、感情的な判断をしてしまうと大きな損失につながることがあります。ありがちなのが、トレードで負けて損切りした場合、感情に流されるがちな人だと、そこで損失を取り返そうと考え、無茶なトレードをしがちになることがあります。
やすき例えば、チャートの形状がまだ微妙なのに、焦ってエントリーしたり、リスク管理のルールをそっちのけに、ロットを上げて取り返そう！と息巻いたりします。
こうなると非常に危険ですね。
ただ逆に、感情にそこまで流されずに冷静さを保ち、計画的に決めたルールに則って取引を行える人はFXには非常に向いています。
余剰資金で余裕を持って取引できる人
FX取引では100％勝てることはありませんし、リスクが伴います。
その中で、生活資金を圧迫しない、余剰資金を用いて運用できる人は、心理的なプレッシャーが少なく、長期的な視点で戦略を練ることが可能になるものです。
投資は自己責任という意識を持てている人
投資における「自己責任」とは、FXをはじめとした投資については、利益でもリスクでも、最終的な責任は自分自身にあるということです。
FX投資に関する情報収集や、資金管理・エントリー・利確・損切り等の判断は自らの責任で行う必要があり、生じた結果についても自ら責任を負わなければなりません。専門家や詳しい人にアドバイスを求めることはあっても、あくまで最終的な意思決定は自分自身。他責思考だと学び続ける努力を怠りがちになりますし、成長がありません。
これはFXに限らずと言えますが、投資の世界では自己責任が大前提となるため、十分な理解と自覚は必要です。
学ぶことが苦にならない人
世界の為替市場は常に変化しており、またその動きも年々変動してきます。
新しい知識や技術が求められることもありますし、FX取引は自分なりの勝ちパターンをしっかりと理解し、何度も練習や経験を積んで体感することが大事。ですので、学び、練習は継続していかなければなりません。常に最新の情報を得ようと努力できる人は、FXでの成功が期待できます。
資金管理・トレードの検証・分析ができる人
効果的な資金管理とリスク管理はFX取引を安定させるために不可欠です。
勝った、負けたで終わるのではなく、過去トレードはあとでも検証するようにし、改善点を見つけ出す努力は必要。負けた時だけでなく、勝った時もですね。
資金管理とリスク管理も踏まえて、日々今後のトレードの計画を練ることも、持続的に利益を上げるために必要なことです。
やすきFXトレードが無い土日は、1週間を振り替り、来週の戦略を考えることも、トレーダーにとっては大事なことです。
FXを利益をあげるために大事なポイント
FXに向いている人、向いていない人というのが、大体でもご理解いただけたのではないでしょうか？性格的なものもあるとは言え、適正を知った上で、成功に向けての対策を立ていけば問題ありません。そこでFXで利益を上げていくための大切なポイントについてお伝えします。
感情的にならないこと
FX取引において最も重要なのは、感情をコントロールすることです。
市場が急変した時にパニックにならず、冷静に対応することが重要です。感情的になると、計画どおりに行動することが困難になり、リスクの管理がおろそかになりがちです。負けて悔しいと思った時は、一旦チャートから目を話しリラックスしたり、負けた原因を分析したりして、時間が経ってから再度取引をするというように気持ちを転換することが大事です。
感覚的に取引しない
特に初心者にありがちですが、直感や勘に頼るFX取引は、成功する可能性が限りなく低くなります。
FXトレードは、事前のテクニカル分析や計画等に基づいて根拠を持って行うものであり、そこにはデータと事実に基づいた決定が求められます。
とは言っても、それは練習と経験を積めばできるようにはなってきますので、自分なりの根拠が持てないのに感覚だけで取引することは避けて下さい。
余剰資金で運用する
投資には常にリスクが伴います。そのため、生活資金や必要経費を除いた余剰資金のみを使用して取引をすることが推奨されます。これにより、資金の急な必要時に資金を引き出さざるを得なくなるリスクを避けられますし、何より精神的にも余裕を持って取引できるメリットは非常に大きいです。
余剰資金からはじめることで、長期的な投資戦略が可能となっていきます。
損切りは必要であることを理解する
損失が拡大する前に小さな損失で済ませるために、損切りルールを設定しておくことが大切です。
FXを行う上では、損切りは避けて通れません。どんなに優秀な億トレーダーであっても、負ける時は負けますし、損切りもしています。トータルで損切りよりも利益が大きければOKなので、いかに損切りは小さくで済ますかが利益を出すには重要になってきます。
ある程度は、知識や経験も必要ですが、リスクリワード等も踏まえて自分の損切ポイントを明確に持ち、ルールに忠実に従うことで、損切りするにしても、小さな損失で済むことになります。
学び続ける
FX市場は常に変動しています。新しいトレンド、政策変更、経済指標の発表など、常に市場を理解するための学びが必要です。成功したトレーダーは、常に最新の情報に基づいて戦略を修正し続けています。
追証のない証券会社を利用する
「追証」の発生する可能性を減らすためには、追証のない証券会社を選ぶことも一つの方法です。
海外証券会社の多くは「ゼロカットシステム」を採用しているため、もしも予想外の変動でロスカットになってしまいマイナスになったとしても、入金した以上に損失が発生することはありません。国内証券会社の多くは「追証」が発生する可能性はあるため、そこは注意が必要です。
追証（おいしょう）とは、「追加保証金」の略。急激な相場変動等でFX取引での損失が拡大した場合、保有残高が最低必要量を下回った際に、証券会社から追加の証拠金を求められる制度です。国内FX会社の多くに備わっている仕組みです。
ゼロカットシステムは、市場の変動でトレーダーの証拠金がマイナスになった場合、証券会社が損失を補填し、口座残高をゼロに戻す制度です。これにより、トレーダーは証拠金以上の負債を負う必要はありません。海外FX会社の多くに備わっている仕組みです。
まとめ
この記事では、FX取引において向き不向きが存在することを知って頂いた上で、その特徴を踏まえて利益を上げるコツやポイントについてお伝えしました。
FXはその手軽さから多くの人々にとって魅力的な副業と見られることも多いですが、軽い気持ちで参入すると、リスクも非常に大きいです。
FX取引を行う上では、自己の性格やライフスタイルをよく理解し、適切な知識やトレードスキルを身につけることは大事ですね。
とりわけ、感情に流されず長期的に学び続ける姿勢、リスク管理能力、そして余剰資金を使って慎重に取引を進めることが、FXで成功するためにはとても大切。利益を目指すだけでなく、損失をなるべく小さく抑えることも、賢明なトレーダーにとっては大切なポイントになります。
また、FX投資では女性トレーダーが成功している事例も多く、それには冷静な判断力や高いリスク管理能力、研究熱心な性格がその理由とされています（もちろん男性でも適正が高い人も多いです）。
最後に、FX取引は全ての人に向いているわけではないこと、そして成功するためには投資に対する適切な姿勢と準備が必要であることを理解していただければと思います。自己の性格や経験、資金状況を考慮しながら、FX取引が本当に自分に適した選択なのか慎重に評価することが重要です。
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